『緋水晶の詩騎士』 渦の薔薇の姫が詠う 戦士護る祈り詩 力強く優しき言の音 詩を背に受けた彼は辿り着いた先 何を見る? 何を知る? 真実を 愛しき者を護る為 彼は戦い続け 傷付き倒れても 繰り返し立ち上がった 愛しき者が詠う詩 彼は聴き続け その双眸に生命の灯を輝かせた 月光浴びる切っ先は 澱みない彼そのものと 誰もが口にするその名は 詩を帯びた“緋水晶の詩騎士” 薔薇の姫が詠う 生命燃やす祈り詩 力強く優しき言の音 詩を背に受けた彼は辿り着く迄に 何を見て 何を知って 戦うのか? 愛した人を奪われた 敵は向かってきて 傷付け倒しても 繰り返し這い上がった 愛した人を還す為 敵は戦い続け その鼓動に絶望の焔を絶やさなかった 鮮血浴びたその兇器 悲憎の姿はまるで魔神 誰もが恐れたその名は 正義を背負う“金琥珀の魔導士” 詩騎士が護る 紫薔薇の戦歌姫 麗しく美しいその瞳 詩を紡ぐ彼女は巡り逢い続ける 愛する人 憎んだ者 その全てに… 彼の薔薇の姫が詠う 戦士護る祈り詩 力強く優しき言の音 詩を背に受けた彼は辿り着いた先 何を見る? 何を知る? 真実を 詩騎士は戦う 奏でる小さき乙女の為 揺るぎなき其の命の鼓動 詩を胸に宿した彼は辿り着いた先 何を見た? 何を知った? 現実を それが彼と、彼女達の『物語』と… ☆コメント☆ 制作日:2011年1月20日〜3月18日 制作時間:実質約2日位? ※20日…イントロサビ ※29日…1Aメロ〜2Bメロ途中 ※30日…上記途中〜2Aサビ、2Bサビ ※3月17日…2Bサビ一旦削除、ラスサビ1追加 ※3月18日…ラスサビ2追加(2Bサビはなし) 初めはアリプロ風味の曲が少し思い付いた所から。 そこから一気にがしがしと、詞(詩)も曲も書き進め仕上げていった作品。 紫薔薇の戦歌姫の姉妹作とでも言うべき位置付けのこの『緋水晶の詩騎士』。 一時期は中々気分が上がらず制作に取り掛かれなかったが 後半部分を書き上げる時は、前半と同じ様にがしがしと書いた。 内容としては、薔薇歌に比べると幾分か柔らかい感じに。 (薔薇歌時はかなり凄惨な光景を浮かべるような詞(詩)だったので) また、今作では敵対する“何か”が登場している。 敵対するそれは、彼ら自身が持つ正義を武器として戦っている。 緋水晶の詩騎士、紫薔薇の戦歌姫達の立場からはそれらは敵とみなされている。 しかし、彼ら自身にも護るべき人、護るべきものがある。 そしてこの歌の最後では、詩騎士が「自分たちの物語」という点に気付く。 実は、これはとある昔話(御伽噺)的な物語の一つであり 実在することではない(もちろん当たり前の話なのだが)。 その中に登場する彼が最後に気付くのは “自分自身がその物語の登場人物だ”ということ。 =自分達は作(創)られた、架空の存在であるということに気付いたのだ。 果たして彼はこの後、どうなっていくのか? それを作るか作らないかは、今後の自分次第なのだが(笑)