『傷』

毎日繰り返される 変化のない日々
飽き飽きした僕は 地図を手に取り 独りの旅路を歩み出した

行く先々で出会う 様々な人々は
皆がそれぞれ傷を 抱えて生きていた 痛むそぶりも見せず笑ってた

そんな強い人々に 比べ僕は弱く脆い

二年前の失恋と言う名の傷に
僕は未だに心を激しくえぐられ
涙を流せず想いも離せずにいる
どうか君よ僕を許して下さい

傷の痛みから逃げ 僕は消えた想いに
強く強くしがみつき 離す事が出来ず 笑う事すら出来なくなった

彼らのように強く なれたならと思う

二年前の失恋と言う名の傷に
僕は正面からぶつかってみた
激しく痛むこの胸に溢れる雫
どうか君よ僕を殺して下さい

別れの言葉は簡単で 感謝の言葉は困難で
たった一言伝えられず もがき苦しんで
泣ける事のすごさ やっと分かったよ

僕が正面からぶつかっていった
二年前の失恋と言う名の傷
もう痛まないこの胸に溢れる何か
どうか君よ僕を許さないで下さい

そしてどうぞ僕を殺して下さい
いつかのように強く 強くいられたなら…



☆コメント☆
制作日2005年8月18日?
制作時間約?分