『昔恋人だった人へ』

昔恋人だった人が結婚するらしい
所謂恋愛結婚だそうだ
彼女は幸せの絶頂期のはず
そんな中、俺は彼女に話し掛けるチャンスだと
ここぞとばかりにメールを送った

結婚おめでとう!
これから二人で幸せにな!!

メールを書きながら俺は自然と泣いていた
寂しさに暮れながら俺は自然と口ずさむ
あの頃作った歌の切れ端を
彼女の為に作った歌の欠片を
今でもこれだけは完璧なんだぜ

昔恋人だった人の旦那が死んだ
交通事故だったそうだ
彼女は悲しみに明け暮れているはず
そんな中、俺は彼女に話し掛けるチャンスだと
ここぞとばかりにメールを送った

冥福を祈ります。
でも分かったろう?
愛する人を失う痛みが。

こんな時に送る言葉でないのは分かっていたけど
彼女にその痛みがどんなものか知って欲しかった
そして俺はメールを続けた
出来るなら慰めてあげたい
そんな思いを胸に秘めて…

彼女はショックのあまり言葉を失った
俺はそれを治してやる事も出来ない
彼女を少しでも元気にしてやれない
どうしたらこのジレンマは解けるんだ

彼女の為に僕が死のう
そして彼を生き返らせよう
さようなら、ありがとう

禁断の力を使って彼に命をあげた僕は
天界(そら)から見守る事にしたんだ
あの頃作った歌の切れ端を
彼女の為に作った歌の欠片を
今の幸せな彼女達の為に
そして、俺自身の為に
歌い続けながら…



☆コメント☆
制作日2006年3月2日
制作時間約?分
物語(ざっとだけど)が一応存在している(笑)
これは3月1日のバイト中に思い付いたイメージを帰宅後
一気に文章化(詞(詩)化、物語化)した作品である。
久し振りに書いた詞(詩)だが、相当“そのまんま”なイメージを
文章にした感じが自分の中にある。
まぁこれはこれで新しい感じな詞(詩)なので良いんだが。

※上記コメントは、制作当時のものを原文の一部を掲載しています。