『風船』

前は上手く膨らませてたのに
今では加減が全く分からない

口を縛る事も出来ないまま
風船は膨らみ続けていった

またいつか
割れてしまわないか
心配で

パンパンに張り詰めた風船は
小さな針でも弾け飛んじゃうから
僕は少し小さくしてみたんだけど
それじゃあ全然足りなかったんだ

今の僕には膨らませ具合なんて
以前のようには分からない
どの位が1番ちょうどいいのか
もしよければ僕に教えてくれない?

膨らませた風船は手を離すと
青い空の中に吸い込まれてった

もうこの手に
掴めないはずの風船
また持って

今度のそれはいくら膨らませても
膨らみ切らない不思議な風船だった
いつまでたっても限界がなくて
とにかく一生懸命膨らませてみた

この風船のように君が僕の想いを
吸い込むように受け入れてくれたら
でも君は風船じゃなくて君だから
空気の様に軽い愛は送らないよ

そして君がどこかに飛ばされないように
君の手をしっかり握って離さないからね
だから僕が割れる位愛して欲しいな



☆コメント☆
制作日2006年4月13日
制作時間約?分
自分の気持ちを風船に例えて書いた作品。
まぁ…最後の最後で自分と君と言う事を書いて
それを分かるようにしたが。
んー…まぁ、何となく分かり辛いかな。

※上記コメントは、制作当時のものを原文の一部を掲載しています。