『救い』

何処かへ連れて行って
こんな不安定な気持ちなど

君の元まで運んで行って
君を想うこの気持ち全部

何もない夜が続いた僕は
実感が消えてしまいそうで
君の名前を呟くしかなかった

この嫌な虚無感に覆われて
君の顔が涙に濡れていく
僕の描く君の姿がいつの間にか
寂しさと言う色で埋め尽くされていた

何処かへ連れて行って
愛しい君とこの世の果てまで

そう願うだけ無駄だと僕は
縋っていた何かに別れを言って
君の名前と愛の言葉を紡いだ

この確かな嫌悪感に包まれ
僕の心に青と赤が溢れていく
君の描く僕の姿は笑ってるだろうか
悲しみと言う痛みに喘いでないだろうか

このままじゃ押し潰されると思った
だから君に電話を掛けて想いを伝えた
君は不思議そうにしていたが答えて
それが僕の何度目かの救いになった

この優しい安心感に抱かれて
僕の心は君への愛で晴れ渡る
僕の描く君と君の描く僕の姿は
笑い合い手を取り合っているだろうか
いつか本物の君とそうなりたいと思う



☆コメント☆
制作日2006年6月12日
制作時間約15分
何となく書き始めたら出来た作品。
今までのヤーツの作品にしては珍しいタイプだと思う。
今朝…と言うか、昨晩から…と言うか
よく分からない虚無感(?)や失望感(?)など
“何となく”なのだが、どうにも力が出なかった。
この詞(詩)の様に強く思えている訳ではないが
そうなりたいな、と言う願望とでも言う感じか。

※上記コメントは、制作当時のものを原文のまま掲載しています。