『黒に白を足して、紅とする』

黒い硝子が溢れ返ってた 鮮血が広がる地面の上
粘着質な思いが包み込む 許さないと言う非情の声

ボクは轢き殺されたモノ 痛みに叫んでも音にならず
遠のく意識に憎いモノの顔 覗き込んだお前を忘れない

ふと気が付くと川のほとりに立っていた
いつの間にこんな場所に来たのだろう
不思議な感覚はボクを癒してくれたけど
あの黒い願いは消えてくれなかった…

白い羽根が鏤められていた 聖水が湧き出る水の上
乾燥的な想いが滲み出る 助けてよと言う縋りつく声

ふと気が付くと水の上に立っていた
どうやってこんな場所に立っているのだろう
不思議な感覚はボクに嘆いてくれたけど
あの白い意識は残ったままだった…

遠い遠い残響が頭に響き渡って
ボクは朽ち果てそうになって
消えたくないと願い放った

ふと気が付けば焔に焼かれていた
どうしてボクがこんな目に遭ってるのだろう
焦げ付いた匂いがボクを苦しめたけど
あの紅い瞳を思い出す事が出来た…



☆コメント☆
制作日2006年11月5日
制作時間約20分
何となく黒っぽい詞(詩)が書きたいなぁと思って
最初の黒い硝子〜のフレーズが思い付き
そのままガーッと一気に書き上げた感じ。

※上記コメントは、制作当時のものを原文のまま掲載しています。