『美しく咲いた花、その花の名は…』

美しく咲いた花 朝日に煌く露
蕾から一晩の舞 輝くその花の名は…

「こうして君と話している事が不思議だよ」
私を見つけた少年が語り掛けてきた
路地裏にひっそりと咲いていた私に
彼は優しい心を与えてくれた

「まだ君の名前を知らなかったな…」
ある雨の日傘を差した少年が言った
私に名前はないのに彼は考えていた
彼は暖かい心を与えてくれた

狂い咲く桜の様に あぁ美しくなれたなら
私はあなたと共に あぁどこまでも逝きたい
しかし彼はこう言う 「君は素敵な花だよ」

どうして私なんかに あぁ優しさはなんて暖かい
あなたに見られる あぁ幸せとはなんて儚い
しかし彼はこう言う 「ずっと一緒に居よう」

「君と出会えたのは、偶然じゃなく必然さ」
私を太陽に当ててくれた彼が言った
私は名前を思い出して彼に教えた夜
彼は愛しい心を与えてくれた

月明かりに映える あぁ星屑になれるなら
私はあなたと共に あぁどこまでも生きたい
そして彼はこう言う 「君と一生一緒に…」

彼と出会えた事で私は生まれ変われた
今までのワタシは今の私の糧となった

美しく咲いた花 夕日に煌く露
花から再び蕾へ 艶めくその花の名は…

いつしか私と言う花は あぁ綺麗に咲けていた
あなたが私を愛して あぁ綺麗に咲けていた
そして二人は見つめ合い 「どこまでも傍に…」

いつしか私と言う女(はな)は あぁ綺麗に咲けていた
あなたを私が愛して あぁ綺麗に咲けていた
そして二人は抱き合い 「死が二人を別つまで…」

美しく咲いた花 月光に煌く露
こうして少年と女(はな)は 新たな誓いを…

…その花の名は…万象の里に…



☆コメント☆
制作日2006年11月24日
制作時間約30分
何となく…ふと思い立ち書いてみた。
まぁSound Horizonに影響されてる面は多々。

※上記コメントは、制作当時のものを原文のまま掲載しています。