『歌を歌いましょう、貴方を殺す為の詩を』

貴女を心から愛しました だけどそれは一時の夢
気付けば傷だらけでした それが現実での答え

夢の中で僕らは心地良さに自惚れていた
狂おしい程に唇を求め合い体を貪り尽くし
それが夢である事を忘れて快楽に溺れた

貴方を心から愛しました だけどそれは一時の夢
気付けば傷付けていました それが現実での答え

夢の中で私達は心地良さに陶酔(よ)っていた
壊れてしまう程互いが互いを傷付け合って
それが現実である事を忘れて傷を舐め合った

歌を歌いましょう 貴方を殺す為の詩を
歌を歌いましょう 貴女を生かす為の詩を
違い過ぎた二人の歌は交わる事なく消えた

貴女が今では分からない だけどそれが本来の今
気付けば心が欠けていた それが本当の現実(いま)

貴方が今では分からない だけどそれが本来の今
気付けば想いは消えていた それが本当の現実(いま)

現実の中で僕らは痛みや苦しみを避けていた
楽しさや心地良さだけを求めて歩こうとしていた
それが現実である事を忘れて夢に溺れた…

歌を歌いましょう 貴方を殺す為の詩を
歌を歌いましょう 貴女を生かす為の詩を
違い過ぎた二人の詩は交わる事なく死んだ

そして僕は再び君に出逢った 数ヶ月振りの再会
耐え切れなくなった僕は 君に熱い抱擁とキスを
そして僕は再び君へと還る 偶然ではなく必然で
堪え切れなくなった君は 僕に言葉と刃を刺した

血が絶え間なく流れ続けた
僕は君を逃がしてしまった
どこまでも馬鹿(おひとよし)なんだと
最後の時に気付く事が出来た

涙が零れて 血が溢れて 時が止まった



☆コメント☆
制作日2006年12月24日
制作時間約30分
ぬこ姉のお題『恋人を殺す歌』で書いた。
フフフ…良い感じに壊れた詞(詩)だよね…。フフフ…。

※上記コメントは、制作当時のものを原文のまま掲載しています。