『望んだはずの結果』

目を閉じれば砂嵐のスクリーンが浮かぶ
自分から言い出して散々大丈夫と言ったのに

もうその事で涙を流す事はなくなったけど
でも考える余裕があるといつも思い出してる

冷房の効いた部屋の中
目を覚ませば隣に君の姿

沢山の想いの言葉を囁き合ったあの日々
今では切なくも懐かしい思い出になった瞬間
いつの間にか人を想う事を忘れてしまった僕
望んだはずの機械仕掛けの心なのに……

夏の暑い日が来る度にきっと何度も思い出す
怒ったり悲しんだり泣いたり笑ったりせず

ただ無機質な記憶として
それを呼び起こす機械として

ちょっとの暖かい涙すら忘れてしまった心
今きっと僕は冷徹な人間に成り果ててるだろう

考えれば考えるほど分からなくなって
思い出せば思い出すほど切ないのに……

沢山の想いの言葉の意味を忘れる日々
誰かを想う事がどんなに幸せなのかも忘れて
独りぼっちの毎日だけが無意味に過ぎる
もう人を愛する事はないなんて大袈裟に

知らず知らず人を想う事を避けていた僕
望んだはずの機械仕掛けの心なのに……



☆コメント☆
制作日2007年7月5日
制作時間約30分