『眠る者、夢見し者』

窓辺に置いた安物の硝子細工
傷一つ無い綺麗で透明な碧色

陽は隠れ黒に覆われたこの世界
月が昇り続ける百夜と溢れる傀

朝を見続ける私は
還り魅の神子

人々の祈りは未だ届かず紺碧の天の果て
零れ落ちる屍尽く達の魂の慟哭が響く
崩れ堕ちる緋い水を湛えし生命の耀き
真実の星空は隠れた陽だけが識っている

窓辺で光る君からの《硝子細工》(贈り物)
静かで穏やかな気持ちにさせる

陽は埋もれ月光りの満ちた夜道
代わりに照らし続け百夜を孕ませる

夜を往き続ける君は
送り観の皇子

人々の祈りは遥か遠く創世の蒼穹に包まれ
零れ出した詩尽く達が慟哭の砂漠を歩く

それは触れれば祟られし災いの種
言霊の御使いは贄を捧げし詩を謳い
砂漠に降り立つ仮初の神と呼ばれし者
それは…全てを葬り去る闇の法戯

人々の祈りは未だ届かず紺碧の天の果て
零れ出した詩尽く達が魂の慟哭を歌い奏で
崩れ堕ちた紅き水は生命を示す惨劇の音
真実の星空は隠れた陽だけが識っている
虚偽の大地を照らす月光が嘆いている
夢の終わりが眠りを妨げ声を聞いた…



☆コメント☆
制作日2007年7月23日
制作時間約50分
何となく書き始めたら出来た作品。
よく分からない感じではあるが
別に嫌いではない(・ω・)

※上記コメントは、制作当時のものを原文のまま掲載しています。