『紫薔薇の戦歌姫』

薔薇が散らばる其の舞が 闇がり鮮血に染め上げる
儚く詠う小さき乙女よ 緋き暗黒纏いて殺え

哀しみ漂う其の背へ 一心に祈るは弱き民達
此んな愚世に生み堕とされ唯々神に怒れるばかり
悼みを背負い向うは戦場 携えし剣は約束の焔
此んな愚世を焼き払う灼熱の劫火の様に

刹那に耀く命の胎動
煌めく約束の焔揺れし小さき乙女の

薔薇が舞い散る其の躍動 美麗しく醜く斬り刻む
勇ましく奏でる脆弱き乙女よ 紅き殺意を抱いて眠れ

涙が零れる其の瞳へ 一心に救いを求める者
此んな哀世を創り出した神をひたすら呪い
痛みを背負い向うは逝場 携えし盾は祈りの言葉
此んな哀世を薙ぎ払う疾風の瞬刃の如く

永遠に包まれた憎しみの鼓動
揺らめく祈りの言葉謳う小さき乙女の

薔薇が散らばる其の舞が 闇がり鮮血に染め上げる
儚く詠う小さき乙女よ 緋き暗黒纏いて殺え

薔薇が舞い散る其の躍動 美麗しく醜く斬り刻む
勇ましく奏でた脆弱き乙女よ 朱き殺意を抱いて走れ

薔薇が散り逝く其の舞が 闇がり鮮血に染め上げた
儚く奏でた小さき乙女よ 緋き涙を生命に替えて

殺い勝ち得た証を其の手に 儚く小さき乙女の名は“紫薔薇の戦歌姫”

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<難しい読み方>

闇がり=くらがり
鮮血=まっか
殺え=たたかえ
背=せな
愚世=ぐぜ
戦場=いくさば
美麗しく=うつくしく
脆弱き=よわき
殺意=おもい
涙=しずく
瞳=まなこ
哀世=あぜ
逝場=いくさば
疾風=はやて
瞬刃=やいば
生命=ちから
“紫薔薇の戦歌姫”=ばらのうたひめ



☆コメント☆
制作日2007年10月末頃
制作時間約?分