『終わりの入り口』

優しい音色が響き渡る午後の茜空
緋に染まる美しき玲瓏な貴女の横顔
邪な思いが包む中で隣をゆらりと往く

心を劈く夜の帳を貫く夢の叫び
此れが欲っした一つの栄養(しょくじ)だ
至上の美味に酔い痴れながら
己の壁が形成されていくのを感じる

啼く啼く鴉が 啼く啼く貴女が
笑う笑う己が 笑う笑う神経が
永久に続く事の無い筈の宵の宴
此れが主の望んだ終わりの入り口

届かぬ掌を翳して仰ぎ見る四方の闇
黒に染まる汚物塗れの貴女の後ろ姿
邪な願いが覆う中で背をゆらりと撫ぜる

心を劈く夜の帳を貫く絶頂の声
此れが欲っした最後の栄養(しょくじ)だ
至上の美味に酔い痴れつつも
己の壁がまた崩れ逝くのを感じて

啼く啼く鴉が 啼く啼く貴女が
笑う笑う己が 笑う笑う脳髄が
刹那に終わらぬ筈の宵の宴
此れが主の望んだ静寂と死の狭間

啼く啼く鴉が 啼く啼く貴女が
笑う笑う貴女も 笑う笑う主も
永久と終わりが織り成す血潮の宴
此れが己の望んだ最後の入り口



☆コメント☆
制作日2008年4月28日
制作時間約30分
あさきを聞いてたら何となくすらすらっと書けた作品。
まぁイメージとしてあさきがあるのは言うまでもなく(笑)
曲をつけてもあさきみたいなイメージのまま…。
オマージュか(笑)

※上記コメントは、制作当時のものを原文のまま掲載しています。