『ふたりみち』

真っ暗な闇に包まれた森の中で
いつも貴女は一人佇んでいた
零れ落ちる涙すら枯れ果てて
貴女は虚空を見つめ続けた

その闇に突然現れた一粒の光
貴方という小さくて弱い輝き
掌に舞い降り消えてしまいそう
なのにそれは大きくなっていった

偶然か必然か 二人は出会った
男は過去に縛られながら
女は過去を忘れながら…

いつしか惹かれ合った私(僕)達の心
気が付けば貴女を想い描いてた
この夢の様な感覚に私(僕)達は
互いに恋をしていました
それは、ある秋の始まりの頃…

真っ白な夢の中に浮かんでいた
いつも貴方は一人自嘲(わら)っていた
溢れ出る自分ですら抑え付けて
貴方は未来の光を鎖(とざ)してた

その夢に現れた大粒の愛の塊
貴女という優しくて脆い煌き
指先から消えてしまいそうで
大事にそれを包み込んでいった

偶然か必然か 二人は出逢えた
男は未来(あす)を嘆く事なく
女は未来(あす)に挫ける事なく…

いつしか惹かれ合った私(僕)達の心
気が付けば貴方の事で満たされる
この夢の様な感情に私(僕)達は
愛する意味を知り始めました
それは、一巡りした秋の始まり…

先は長く 果てしなく
決して容易な道などありはしない
遠過ぎて 明る過ぎて
足元から地平線の向こうまで見えない

この手が この心が
貴女を掴み離したりはしないから
この目が この想いが
貴方を見失ったりはしないから

天国だろうと地獄だろうと
貴方(貴女)が傍に居れば
そこが理想郷(エデン)だから…

いつしか惹かれ合った私(僕)達の心
気が付くと二人は見つめ合っている
この想いが紡ぐ愛の音色に私(僕)達は
互いに愛していると知りました
それは、桜が芽吹く春の頃…

あれから惹かれ合った私(僕)達の心
気が付けば二人は笑い合っている
この想いが歌う愛の旋律に私(僕)達は
愛を超えた存在だと感じました
それは、二人の生まれた季節に…



☆コメント☆
制作日2008年10月5日
制作時間約50分
数ヶ月振りの作詞(詩)。10月7日で彼女と付き合い始めて1年…
と言う事で、その記念的な作品を思い描きながら書いた
二人の出会いから、少し先の未来までを綴った作品となっている。

※上記コメントは、制作当時のものを原文の一部を掲載しています。